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SPECIAL FEATURE 特集ページ

ヨーロッパの美しい大聖堂   

ヨーロッパの美しい大聖堂

ヨーロッパには数多くの美しいキリスト教建築が存在します。そこは信仰の場であると同時に、人々が培ってきた文化や芸術を見ることができる場所でもあります。今回はサグラダ・ファミリア、サン・ピエトロ大聖堂、ケルン大聖堂、シャルトル大聖堂の4つの大聖堂を紹介します。

参考文献

『西洋建築様式史』熊倉洋介・末永航・羽生修二・星和彦・堀内正昭・渡辺道治著(美術出版社)

『21世紀 世界遺産の旅』(小学館)

『ぜんぶわかる世界遺産<上> ヨーロッパ/アフリカ』(成美堂出版)

シャルトル観光局-シャルトル大聖堂


サグラダ・ファミリア Sagrada Família

スペイン・バルセロナのシンボル「サグラダ・ファミリア」。建築家アントニ・ガウディが生涯をかけて設計・建設に取り組んだ未完の傑作で、着工から130年以上経った現在も建設が続いています。


1883年、着工の翌年に当時31歳でまだ無名だったガウディが初代建築家フランシスコ・ビリャールの後を引き継ぎ、構想から練り直しますが、生前に完成したのは地下祭室と東側の「生誕のファサード」のみでした。ガウディの死後、詳細な設計図が無く、内戦によりスケッチや模型なども燃えてしまったため、職人による伝承やわずかに残された資料を元に、歴代の建築家たちにより建設が続けられてきました。


かつては完成まで300年かかるといわれていましたが、近年IT技術を駆使することにより工期が半減し、現在ではガウディの没後100年にあたる2026年に完成が見込まれています。

  • アントニ・ガウディ(1852-1926)。スペイン・カタルーニャ出身の建築家

  • サグラダ・ファミリアの彫刻の作業場(1904年)

  • 1915年当時のサグラダ・ファミリア

  • サグラダ・ファミリア内部のアトリエにある完成予想模型

  • サグラダ・ファミリアから望むバルセロナの街

  • アトリエの様子

  • 地下聖堂にあるガウディの墓

  • 大聖堂の内部。月に一度のミサには5000人もの信者が集まる

  • ライトアップされたサグラダ・ファミリア

  • 最も初期に建設された「生誕のファサード」

  • 「受難のファサード」にある彫刻と数字の暗号

  • 「受難のファサード」の扉に刻まれた文字

  • 鍵を象った装飾

  • 塔の内部にある螺旋階段

  • ステンドグラス

  • 塔の彫刻

サン・ピエトロ大聖堂 Basilica di San Pietro in Vaticano

サン・ピエトロ大聖堂は、バチカン市国にあるローマ・カトリック教会の総本山で世界中から信者が訪れます。その名は、この地で殉教したイエス・キリストの最初の弟子であるペトロに由来します。


4世紀頃にペトロの墓の上に建てられた小さな木造聖堂を起源とし、17世紀に現在の姿となりました。聖堂内では、ルネサンス期からバロック期に活躍した芸術家たちの数多くの傑作を見ることができます。ミケランジェロの「ピエタ」、ベルニーニの「大天蓋(バルダッキーノ)」や「聖ペトロの司教座」など、観る者を圧倒します。

  • サンピエトロ広場。ベルニーニの設計により建設された。4列の列柱廊と140体の聖人像に囲まれており、中央にオベリスクが立つ

  • ドーム(クーポラ)。1593年に完成した尖塔型ドーム

  • サン・ピエトロ大聖堂のドーム(クーポラ)の内側。色鮮やかなモザイクが彩る

  • 大聖堂身廊。天井の窓から光が差し込む様子は幻想的である

  • 青銅製大天蓋(バルダッキーノ)。1627年にベルニーニにより完成。高さ29mの4本のねじれた円柱を持つ。大天蓋の下には聖ペトロが眠る

  • 聖ペトロの司教座(カテドラ・ペトリ)。ベルニーニにより1666年に完成。聖ペトロが使っていたとされる木製の椅子を後陣に据え、それを4人の博士が支える構図という装飾は、聖ペトロの正当な後継者としての教皇の権威を象徴するもの

  • サン・ピエトロのピエタ。ミケランジェロが1498-1500年に制作した聖母子像で、「ダビデ像」と並ぶ最高傑作といわれる

  • 聖ペトロの彫像。イエス・キリストの一番弟子であり、天国の鍵を受け取ったとされる聖ペトロの彫像。この像は長い間13世紀のアルノルフォ・ディ・カンビオの作とされていたが、近年では4世紀のシリアの無名の作家によって作られたものであるといわれている

  • 聖堂の平面図。ベルニーニのプラン

  • ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの肖像画

  • テヴェレ川に架かるサンタンジェロ橋と大聖堂。サンタンジェロ橋は、古代ローマ皇帝ハドリアヌス帝の時代に造られた橋を17世紀にベルニーニが改築したもの

  • 大聖堂を守るスイス衛兵。16世紀に教皇ユリウス2世によって採用された

ケルン大聖堂 Kölner Dom

ドイツ中西部の街ケルンにそびえ立つ大聖堂。尖塔の高さは157mに及ぶ、世界最大のゴシック様式の建造物です。1248年に着工されましたが、宗教改革による財政難によって16世紀には建造が一時中断されてしまいます。しかし19世紀に建設開始当時の中世の図面が発見されると、当時の中世建築のリバイバル運動も相まって、1842年に建造が再開し、1880年には現在の姿が完成しました。


第2次世界大戦中には爆撃によって大きな被害を受けましたが、幸いにも外郭の破壊は免れ、破壊された部分はその後復元されました。近年では、ドイツを代表する現代アーティストであるゲルハルト・リヒターがデザインしたステンドグラスが採用されるなど現代の要素を取り入れながらも、中世のゴシック建築を今に伝えています。

  • 1865年のケルン大聖堂。尖塔部分はまだ建設されていない

  • 1890年に撮影された足組みが外される直前のケルン大聖堂

  • リブ・ヴォールトと呼ばれるゴシック建築に特徴的である天井は美しい模様を描く

  • ケルン大聖堂は構造上、フランスのアミアン大聖堂を倣っている

  • 1924年、ケルン大聖堂の鐘の奉献が行われる様子

  • 第二次世界大戦中、破壊された街の中に残されたケルン大聖堂

  • 現在のケルンの街

  • ゲルハルト・リヒターによる教会のステンドグラス部分

  • 聖堂内のステンドグラス。ペンテコステが描かれている

  • 東方三博士の聖遺物を納めた黄金の棺

  • シュテファン・ロッホナーによる三連祭壇画

  • フライングバットレスと呼ばれる外壁から外に張り出した梁のおかげで、ゴシック建築に特徴的な垂直に伸びる建物の建造が可能となった

  • 五廊式の巨大な建築である

  • ティンパヌム部分

  • 高い天井は天へと伸びる上昇感を表す

  • 夜になり美しくライトアップされた大聖堂

シャルトル大聖堂 Cathédrale Notre-Dame de Chartres

1979年にユネスコ世界遺産に登録されたこの大聖堂は、首都パリより南西に90km、列車で約1時間の街、シャルトルにあります。この地には4世紀末には既に聖堂があったとされ、876年にフランス王シャルル二世(禿頭王)が聖母の「サンクタ・カミシア(聖衣)」を寄進すると、マリア信仰の高揚を背景に多くの巡礼者が集まるようになります。


11世紀にはロマネスク様式の聖堂が建造されますが、その後、幾度も火災に遭い、再建と修復を余儀なくされました。フランス屈指のゴシック建築と称される現在のシャルトル大聖堂は、1194年の大火で大部分を焼失した後に再建され、1220年頃に完成したものです。

  • 「王の扉口」と呼ばれる西ファサード。1194年の大火を免れた南側の尖塔(右:103m)と北側下部は12世紀に遡る。北側の尖塔(左:112m)は後期ゴシック(フランボワイヤン)様式で15世紀の建造

  • 幅16.4m、高さ37.5mの身廊は、古典ゴシック期の高度な建築技術を物語る

  • 長方形プランを四分する交差リブ・ヴォールト。側壁の付柱から天井のリブへの細い線の連なりに、重厚な石の壁が軽々と支えられているかのような錯覚を覚える

  • 外から身廊側壁を支える飛梁(フライング・バットレス)。壁面一杯に開口部をつくることを可能にした

  • 大きく穿たれた高窓にはステンド・グラスが嵌め込まれ、射し込む光と色が織り成す空間は聖書に語られる「神は光なりき」という言葉を連想させる

  • 総面積2600㎡に及ぶ12~13世紀のステンド・グラスには大小5000もの人物が描かれる

  • 西ファサードのバラ窓(13世紀)

  • 「青い聖母の窓」。聖母の衣の明るく澄んだ青色は「シャルトル・ブルー」と賞賛される。深い赤色とのコントラストが美しい

  • 12世紀建造の「王の扉口」は中世キリスト教思想を反映する豊かな彫刻群で飾られる

  • 大聖堂全体で、4000以上もの人物像を数え上げる

  • 「王の扉口」中央扉、大聖堂を訪れる人々を見守る人物円柱(1145-1155年)

  • 「王の扉口」中央扉のティンパヌムを飾る「栄光のキリスト」。福音書記者、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネを象徴する人間、ライオン、牛、鷲に四方を囲まれる

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