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SPECIAL FEATURE 特集ページ

エル・グレコとマニエリスムの芸術家たち    

エル・グレコとマニエリスムの芸術家たち

ルネサンス後期に活躍したマニエリスムの画家エル・グレコ。
エル・グレコのその斬新で劇的な構図や色遣いの作品達は、今でも私たちに新鮮な驚きと感動を与えます。
そのようなスタイルは彼と同時代の画家達のそれと性格を共にし、その芸術動向はマニエリスムと呼ばれました。
現在日本初の大規模な展覧会「エル・グレコ展」が大阪開催されており、来年の1月には東京都美術館にて展示される予定です。
今回は、エル・グレコの生涯にまつわる写真や彼の作品、そして同時代のマニエリスムの芸術家達の作品の一部をご紹介いたします。

エル・グレコとその人生

エル・グレコとその人生

イタリア語で「ギリシア人」を意味するエル・グレコと呼ばれたドメニコス・テオトコブーロスは1541年、当時のヴェネツィア共和国領のクレタ島に生まれました。
1567年、芸術の中心のひとつであった都市ヴェネツィアに渡り、ヴェネツィア派の代表的画家であるティントレットに絵画を学びました。
エル・グレコはその地で絵画を習得した後、一生を過ごすことになる、スペイン中部の都市トレドに渡り、そこで多くの作品を残すことになります。

  • Venus and Adonis / Titian (Tiziano Vecellio, 1553  エル・グレコはティツィアーノに絵画を学んだ。

  • トレドの町

  • エル・グレコの時代、トレドの町を表した絵

  • エル・グレコの描いたトレドの町

  • エル・グレコが住んでいたとされる家。現在は博物館となっている。

  • エル・グレコの自画像

  • エル・グレコの愛人のヘロニマ・デ・ラス・クエバスと言われている女性の肖像

  • そのヘロニマトの間の子供ホルヘ・マヌエル・テオトコプリも画家となる。

エル・グレコの作品

エル・グレコの作品

ルネサンス最盛期には絵画における正確な遠近描写や均整のとれた構図表現などが大成されました。
イタリアでヴェネツィア派やミケランジェロの作品に学んだエル・グレコは、盛期ルネサンスの表現とは異なる新たな表現と、宗教的感情を反映した芸術的創意によって作られた独自のスタイルを生み出しました。
作品の中に描かれた人物の身体は大きく引き伸ばされ、通常の遠近的奥行きは大胆に崩されています。
カトリック教会や修道院の為に多くの作品を作成したエル・グレコ。そのほとんどが宗教主題に基づいており、それぞれの宗教的場面が劇的に表現されています。

  • Christ in Gethsemane

  • The Trinity

  • The Crucifixion

  • Laocoon

  • Christ with the Cross

  • The Coronation of the Virgin

  • The Dream of Philip II or The Triumph of the Holy League

  • The Agony in the Garden

  • The Crucifixion with Two Donors

  • The Annunciation

  • The Saviour

  • Adoration of the Shepherds

  • St.Veronica with the Holy Shroud

  • Andrew and Francis of Assisi

  • Christ Driving the Traders from the Temple

  • St. Sebastian

マニエリスムの芸術家

マニエリスムの芸術家

ルネサンス芸術は特にミケランジェロの芸術によって大成されたと考えられ、それ以降の芸術家たちは、先人たちによって完成された手法(マニエラ)を用いて更なる新しい芸術表現を生み出し始めました。
描かれる光や場面は盛期ルネサンスの自然観に基づいたものではなく、遠近表現は主観的なものとなり、また、優美な曲線が多用されました。
絵画には複雑で謎解きのような意味を持つシンボルや寓意が散りばめられ、宮廷文化が花開き始めたこの時代、このような表現が好まれました。
背景として、この時代の社会の精神的基盤や思想の変化に対する不安がこのような芸術表現を生み出したと指摘する者もいます。
1527年、神聖ローマ帝国王、そしてスペイン王カール五世率いる軍隊が、イタリアの芸術と政治の中心の一つであったローマを襲い殺戮や破壊を行った「ローマ略奪」がおこります。
コペルニクスの地動説の発表により、全宇宙の中心と信じられていた地球がただの一つの惑星にすぎないという事実はかつての人間観、宗教観を覆す一因となり、それに加え、後に宗教改革へとつながる宗教の変革の思潮がひろがっていました。
人文思想と、絶対的な宗教観に形作られたルネサンス時代の人々の精神を揺るがす様々な出来事が起こり、このような時代の変化を芸術家達は感じ取っていたのかもしれません。

  • Jacobo Carruci Pontormo, The Deposition from the Cross, 1528

  • Agnolo Bronzino, Deposition from the Cross, 1543-45

  • Agnolo Bronzino, The Holy Family with the young John the Baptist

  • Benvenuto Cellini, The Nymph of Fontainebleau. 1542.

  • Tintoretto, The Stealing Of The Dead Body Of St Mark, 1562

  • Joachim Utewael, Perseus Rescuing Andromeda, 1611

  • Giambologna, Hercules and the Centaur

  • Benvenuto Cellini, Perseus

  • Giambologna, Statue of Mercury, c.1564

  • Rosso Fiolentino, Deposition. 1521

  • Giuseppe Archimboldo, Water (Aqua). 1560s

  • Jacobo Carruci Pontormo, Madonna and Child with Saint Joseph and John the Baptist, 1520s

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