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SPECIAL FEATURE 特集ページ

天文学 古代から望遠鏡の発明まで

天文学 古代から望遠鏡の発明まで

天文学の起源は紀元前2000年頃までさかのぼります。古代の人々は、太陽、月、星の動きを観測してその規則性を見つけ出し、暦を作りました。夜空に光る星は季節や方角を知る重要な手段となり、またその神秘的な輝きから神話や占星術が誕生しました。今回は17世紀初頭に望遠鏡が発明される以前の天文学を特集いたします。

天文学の起源

天文学の起源

もともとメソポタミア地方は数学と天文学が発達しており、古代バビロニアで行われた天体観測が占星術の起源とされています。当時占星術と天文学の区別はなく、天体の位置や運動が人間や国家の運命を左右したり未来を予言すると考えられていました。紀元前3世紀頃にギリシャへ伝わると、恒星の等級の仕組みが作られ、古代から伝わった星座と黄道十二宮が確立されます。人体の各部位と星を結びつける占星医学も生まれました。

  • Kudurru of Nazimarut-Tash, Susa, Kassite period, 12th century BC. バビロニアの境界石。星占いの星座の原型も見られる。

  • Ceiling relief depicting the sun shining down on Hathor, from the Hypostyle Hall, c.125-AD 60 デンデラのハトホル神殿の天井にある天体図。

  • Thales of Miletus (c.624 BC - c.546 BC) 、古代ギリシアの哲学者。測量術や天文学に通じており、日食を予言したといわれている。

  • Anaxagoras(c.498 - c.428) 古代ギリシアの自然哲学者。太陽は灼熱した石と説き、大きさはギリシアに匹敵すると唱えた。

  • Hipparchos (c.146 - c.127) 古代ギリシャの天文学者。天体観測を行い、月や太陽までの距離を算出。

  • Eratosthenes (c.284 -192 BC) エジプトで活躍したギリシャ人の学者。地球の大きさを測定。

  • Ptolemy Copper engravings Ptolemy (Claudius Ptolemaeus)

  • Ptolemy によって書かれた天文学書 "Almagest"

  • Ptolemy によって書かれた天文学書 "Tetrabiblos"

  • Ptolemy が四分儀を使い、月までの距離を測定している様子。その背後にはギリシャ神話に登場する女神 Urania がいる。

  • Ptolemy の "Geography". この世界地図は Pope Paul II. (Ulm, 1482) へ贈られた。

  • "Tres Riches Heures du Duc de Berry" 人体と十二宮の照応関係を示した図。

イスラム世界での天文学の発達

イスラム世界での天文学の発達

ローマ帝国滅亡後、ヘレニズム天文学はアラビアへ渡ります。ギリシャ語の古典がアラビア語に翻訳されると、イスラム世界で高度に発達していた数学により天文学は大きく進歩しました。ヴェガ、アルタイル、ベテルギウス、リゲル、アルデバラン、フォーマルハウト、アケルナル、デネブ等、これらの恒星の名前はすべてアラビア語に由来しています。

  • Albumasar (787 - 886) の 'Introductorium in astronomiam' 1506年にVeniceで発行。

  • Ms arabe 2583 fol 6v Nativities Treatise, before 1300 (vellum) / Abou Ma'Schar (fl.12th century)

  • Ms arabe 2583 fol 15v Nativities Treatise, before 1300 (vellum) / Abou Ma'Schar (fl.12th century)

  • Ms.1036 The Constellation of Cancer, from 'Liber de stellis fixarum', Latin translation of Al-Sufi (903 - 986 AD)

  • ペルシアの学者 Zakariya'ibn Muhammad al-Qazwini による "The Wonders of the Creation and the Curiosities of Existence"

  • ペルシアの学者 Zakariya'ibn Muhammad al-Qazwini による "The Wonders of the Creation and the Curiosities of Existence"

  • ペルシアの学者 Zakariya'ibn Muhammad al-Qazwini による "The Wonders of the Creation and the Curiosities of Existence" 乙女座、天秤座、そしてさそり座。

  • ペルシアの学者 Zakariya'ibn Muhammad al-Qazwini による "The Wonders of the Creation and the Curiosities of Existence" 一年の区分表。

  • ブワイフ朝時代に活躍した天文学者 Abd-al-Rahman Al Sufi (903 - 986) の "Treatise on the Fixed Stars"

  • Al-Mubashir による 'Kitab Mukhtar al-Hikam wa-Mahasin al-Kilam'

  • Celestial globe, Islamic, 1285

  • Selection of Arab and European Astrolabes from 14th to 16th century, copper. ヨーロッパ、イスラム地域で使用されていたアストロラーべ。

中世~ルネサンス期のヨーロッパ

中世~ルネサンス期のヨーロッパ

15世紀以降印刷革命の波に乗り、アラブ系の書物がラテン語に翻訳、出版されると再びヨーロッパが天文学の中心となっていきます。イスラム科学に対して批判的であったキリスト教徒たちが西洋独自の占星術の技法を生み出す一方、神学者や哲学者達の間で議論が繰り広げられ占星術に対する評価は様々でした。ルネサンス期に入るとCopernicus (1473 - 1543) が地動説を唱え、2世紀から主流であった天動説を覆します。

  • Nicolaus Copernicus (1473 - 1543)  Explaining his Theory, 1873

  • Planetarium with the Copernican system.

  • 地動説を表す地図。

  • Nicolaus Copernicus (1473 - 1543) の唱えた天動説。

  • Kepler の著書 "Epitomes Astronomide Doctrinae Sphaericae". Edition of 1621.

  • Kepler の 'The Rudolphine Tables' と呼ばれる天文表。神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の勅命によって制作された。

  • Galileo Galilei (1564-1642) の使用した望遠鏡。

  • 古代ギリシャに存在していたとされるアストラーべは、イスラム世界を経由してヨーロッパ人たちに再認識された。

  • バイユーのタペストリーに描かれた1066年のハレー彗星の出現。

  • 1645年にWilliam Lillyによって書かれた "The Starry Messenger"

  • Isaac Newton (1642-1727) の "Philosophiae Naturalis Principia Mathematica London 1687."

  • Isaac Newton (1642-1727) が使用していた望遠鏡。

関連人物

関連人物

Isaac Newton (1642 - 1727) の登場により、占星術と天文学の分離が明確となり、天体や物体の運動はすべて物理学的な記述によって説明可能であることが証明されました。ニュートン力学と望遠鏡の発明、そして分光によるスペクトル解析が行われるようになると、星から銀河へ、銀河から宇宙へと、天文学の研究分野は大きく移行しました。

  • Guido Bonatti (? - died between 1296 and 1300) 著作「リベール・アストロニア」 は、13世紀に書かれた重要な占星術書といわれている。

  • Albertus Magnus (1193/1206 - 1280) 中世ヨーロッパのスコラ哲学者

  • Thomas Aquinas (1225 - 1274) スコラ哲学者。占星術に好意的な見解を示した。

  • Nicole Oresme (c.1320-5 - 1382) 地動説を否定することができないことを示したが、地動説も天動説も明証的ではないので、自らは天動説を信じるという立場をとった。

  • Petrus de Alliaco (1351 - 1420) フランスにおいて影響力のあった神学者。歴史上の重大出来事と天体の関連性を研究史した。

  • Marsilio Ficino (1433 - 1499) 占星医学には理解を示していたが、判断占星術には批判的だった。

  • Giovanni Pico della Mirandola (1463 -1494) イタリア・ルネサンス期の哲学者。占星術については人間の運命が定められているというのは人間の自由意志に反する、として反対の立場をとった。

  • Gerolamo Cardano (1501 - 1576) 16世紀のイタリア。本業は医者、占星術師、賭博師、哲学者。占星術で自らの死期を予言しており、最後はその当日に自殺したと伝えられる。

  • Michel Nostradamusr (1503 - 1566) ルネサンス期のフランスの医師、占星術師、詩人。

  • Galileo Galilei (1564 - 1642) イタリアの物理学者。その業績から天文学の父と称される。

  • Johannes Kepler (1571 - 1630) ドイツの天文学者。天体の運行法則に関する「ケプラーの法則」を唱え、理論的に天体の運動を解明した。

  • William Lilly (1602 - 1681) 17世紀半ばに御用占星術師として活躍。

黄道十二宮と星座

黄道十二宮と星座

近代的な科学の発展に伴い占星術は自然科学から切り離されましたが、今もなお高い人気を保つサブカルチャーの一つとなっています。新聞や雑誌でよく目にする一般的な星占いに使われているのは「黄道十二宮」と呼ばれる星座です。黄色道を12に区分した想像上のもので、天文学が制定した星座や星座名とは異なります。

  • おひつじ座 Aries

  • おうし座 Taurus

  • ふたご座 Gemini

  • かに座 Cancer

  • しし座 Leo

  • おとめ座 Virgo

  • てんびん座 Libra

  • さそり座 Scorpio

  • いて座 Sagittarius

  • やぎ座 Capricorn

  • みずがめ座 Aquarius

  • うお座 Pisces

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