ログイン・会員登録
ログイン・会員登録メールフォームへ

SPECIAL FEATURE 特集ページ

南極大陸

南極大陸

1911年12月14日、Roald Amundsen 率いるノルウェーの探検隊が人類史上初めて南極点に到達しました。
この偉業をたたえ、12月14日は「南極の日」とされています。
太平洋、大西洋、インド洋の3つの海洋をつなぎ、豊富な海洋資源を持ち、地球上で最も気候変動の影響を受けやすい環境である南極大陸。
今回は南極大陸の歴史について特集いたします。

南の未知の大陸 -Terra Australis Incognita-

南の未知の大陸 -Terra Australis Incognita-

西ヨーロッパでは、古代から既に南極を中心とした南半球の大部分を占める大陸の存在が唱えられていました。
その未知の南方大陸 "Terra Australis Incognita" を求め、探検家たちは南半球へと航海に出かけます。
南アメリカの南端部にあるフェゴ諸島、オーストラリア大陸西海岸やニュージーランドなど、新しい島や大陸が発見されるたびに南方大陸の発見ではないかと言われ続けてきました。
イギリスのJames Cook (1728-1779)は、1773年にヨーロッパ人として初めて南極圏に入ることに成功します。
南太平洋にある多数の島々を発見し、巨大な氷山を見たものの、伝説の南方大陸の発見には至りませんでした。こうして南方大陸の存在は完全に否定され、いつしか地図上から姿を消すことになります。

  • 1486年 ギリシャの Ptolemy によって描かれた地図

  • ポルトガルのフェルディナンド・マゼラン(1480-1521)が発見した南アメリカの南端部にあるフェゴ諸島。フランシスコ・ドレイクがこのその説を覆すまで、求めていた南方大陸の一部だと考えられていた。

  • 1595年

  • 1595年 大陸の中心には湖がある。

  • 1587年 オレンジ色の陸地がメガラニカ、左端の緑色の島はニューギニア島

  • 1645年 Willem Janszoon (1571-1638) が描いた世界地図

  • 1662年 Willem Janszoon Blaeu の世界地図

  • 1667年

  • 1739年

  • Abraham Ortelius (1527 - 1598) フランドル人の地図製作者・地理学者。1570年、世界初の近代的地図「Theatrum Orbis Terrarum」を発行した。

  • James Cook (1728-1779)  イギリスの探検家

  • Cook は初めて南極圏に入ったヨーロッパ人。

南極大陸の発見と南磁極への到達

南極大陸の発見と南磁極への到達

南極大陸が発見されたのは1820年頃。
イギリス海軍の Edward Bransfield、アメリカのアザラシ漁師の Nathaniel Palmer、そしてロシア海軍の Bellingshausen の3人が同時期に発見したという説が有力ですが、はっきりとした発見年、および発見者は不明となっています。
当時、国をあげて探検隊を南極に乗り出したのはイギリスでした。
すでに北磁極の到達に成功していた James Clark Ross (1800–1862) 率いる探検隊は、1839年から1843年にかけ、ロス海、ビクトリアランドとロス島の火山エレバス山、テラー山を発見します。
引き続き、Discovery 号で南極探検 (1901~1904) を行った Robert Scott (1868 –1912?) は、南極内陸部と動植物の科学調査を経て多くの知見を得て帰国しました。
後に、Scott 探検隊の一員であった Ernest Shackleton (1874-1922) が、自ら探検隊を組織し再び南極へ向かいます。
目標であった南極点到達こそならなかったものの、1909年1月16日、Shackleton 一行は南磁極に達することに成功しました。

  • Bellingshausen (1778 - 1852) ロシアの海軍 南極大陸沿岸を探検し、アレクサンドル島などを命名した。

  • Nathaniel Palmer (1799 - 1877) アメリカ人のアザラシ漁師

  • イギリスの探検家 James Clark Ross (1839 - 1843) 南緯78度まで到達。ロス棚氷、エレバス山、テラー山を発見した。

  • Ross の南極探検 (1839 - 1843)

  • Robert Scott (1868 - 1912)  イギリスの海軍

  • Scottが南極探検 (1910-1913) に使用した船 Discovery 号

  • Scott 探検隊が用いた食料

  • Ernest Shackleton (1874-1922) 率いるイギリスの探検隊は南磁極への到達を成し遂げた。

  • Shackleton 探検隊の食卓の風景

ノルウェー vs イギリス 南極点到達争い

ノルウェー vs イギリス 南極点到達争い

イギリスの Robert Scott は、Terra Nova 号で再び南極探検へ乗り出し、1912年1月18日、悲願だった南極点到達に成功します。
ところが、そこで隊員達が目にしたものはノルウェーの国旗でした。
当時、イギリスとノルウェーが南極点到達を競い合っており、誰もが夢見た人類初の南極点到達を果たしたのは Roald Amundsen (1872-1928)率いるノルウェー探検隊でした。
イギリスの極点到達のほぼ1ヶ月前にあたる1911年12月14日に南極点へとたどり着き、人類初の偉業を成し遂げます。
一方で、イギリス探検隊は極点からの帰路の途中に遭難し、探検隊全員が全滅するという悲惨な最期を遂げました。
ちょうど同じ頃、1912年、白瀬矗 (1861-1946) 率いる日本隊も開南丸に乗り、南極点を目指していました。
資金不足のため十分な装備もなく技術面においても欧州先進国に大きく後れを取っていた中、日本隊は南緯80度5分、西経156度37分、標高305mの地点までたどり着くことに成功します。
この地点は、人類にとって当時4番目の極点に近い到達地点です。偉業と呼ぶにふさわしいものでした。

  • Roald Amundsen (1872-1928)  ノルウェーの探検家

  • Roald Amundsen (1872-1928)  Amundsen は1926年に飛行船で北極点にも到達しており、人類史上初となる両極点到達を果たしている。

  • 北極の探検家 Nansen (1861 – 1930) から受け継いだ Fram 号

  • Amndsen の船の内装

  • イギリス南極探検隊が南極点にて 後方二列目中央が Robert Scott

  • 中央がScott

  • イギリス探検隊の船 Terra Nova 号

  • 南極の基地で書き物をする Scott

  • Scott の日記の最後のページ

  • 白瀬 矗 (1861 - 1946) と南極探検陸上隊員

  • 野村直吉 (1867 - 1933) と南極探検船員 白瀬隊を南極にまで送り届けた 「開南丸」 の船長

  • ノルウェー隊とイギリス隊が進んだルート

奇跡の生還、科学探検の時代へ

奇跡の生還、科学探検の時代へ

1914年、南磁極へ到達した Ernest Shackleton は、Endurance 号で南極大陸横断を目指します。
しかし、南極へ向かう航海中に氷に閉じ込められ船は漂流。氷の圧迫により船が崩壊、沈没してしまいます。
Shackleton 一行は自らの足で南極海にあるエレファント島へと渡り、島からボートを漕いで南米大陸南東に位置するサウスサンドウィッチ諸島へ移動。
漂流期間は約1年8ヶ月にもわたりましたが、隊員全員が救助され生還することに成功しました。
アメリカ海軍の南極調査の指揮をとった Richard Byrd (1888 - 1957)は、1929年11月28 - 29日、航空機による南極点上空の初飛行を達成し国民的英雄となりました。
その後も、南極大陸の領有権や資源をめぐって各国間で競争が続きますが、現在、南極大陸は国際条約により人類の共有財として管理されています。

  • Ernest Shackleton (1874-1922) アイルランド生まれのイギリスの探検家

  • Ernest Shackleton (1874-1922)

  • 1920年代に行われた南極探検はShackletonの最後の探検となった。

  • Byrad がアルゼンチンの Barry Island Port から南極上空に向けて離陸するところ

  • Richard Byrd (1888 - 1957) アメリカの海軍、探検家

  • アメリカの海軍 Richard Byrd (1888-1957) 航空機による初の北極点到達にも成功している。

  • Byrd が南極上空の初飛行に挑む前の様子

過去の特集
お問い合わせ・ご相談無料

お電話でのお問い合わせ 03-3264-3761 受付時間:月〜金 10時〜19時

メールフォームへ